家族のかたち

40代夫婦、特別養子縁組で家族が増えました。

里子、養子をテーマにした漫画

里子・養子をテーマに描かれた漫画をみつけました。

「おうちへおいで!!すべての子供に家庭を」

アプリで見つけて読み始めたのですが、最初の方は2歳の子を里子で迎える話、その後、別の家庭が赤ちゃんを養子で迎える話でした。続きはあるのかまだわかりません。

物心がついた子供を迎えるのも、赤ちゃんを迎えるのも、それぞれに、不安はあると思う。漫画にも描かれていたように。

私も、不安が全くない、0%というわけじゃないんです。でも、一歩進んで、どんどん進んでいくうちに、きっと出会う人や時間や、出会う子供たちによって気持ちは変化していくと思う。今は、そう思ってます。

赤ちゃんを迎えた夫妻の気持ちの変化が描かれていて、最後涙が滲みました。良いタイミングでこの漫画に出あえてよかったです。

 

児童相談所(面談・制度説明)

(養子は)100%ありえないと言っていたのが信じられませんが、「養子という方向で進んでみよう」と夫は気持ちが変化してきました。

いよいよ児童相談所での面談日。児童相談所の担当の他にも2名同席され、里親制度について詳しく説明してもらいました。頭ではわかっていたことでも、実際担当の方に実情を伺うと、精神的にかなりダメージを受けました。いろんな背景を背負ったこども達が世の中にはたくさんいるのですね。それでも私たちは、前へ進んでいこうという気持ちが互いに固まりました。

年2度行われる里親登録前研修は、次回は秋開催。担当者からは、登録まで1年はかかる、と言われました。そして、現在数十組の委託待ちのご家族がいること、その中でも「養子」としての委託は数が少なく、年に1~2例とのこと。

待ってる間に年齢が規定に達して、あきらめられる方や特養ではなく養育に切り替えるケースも多かったり、確実なところを求めて民間団体に切り替える方も多いそうです。

いろいろ聞くと、不妊治療と同じように難関な道です。でも、進むしかない。

夫婦の気持ちとはじめの一歩

不妊治療などしなくても(考えなくても)こどもを授かる人はいる。

そして、不妊治療でこどもを授かる人もいれば、授からない人もいる。

治療をしても授からなかった私には、投資した金額と時間や期間の膨大さと、成果の出なかった現実を受け入れるには、かなりの時間が必要だった。

あきらめたら終わり。いつもなら、そう言ってあきらめずに頑張り続ける私たち夫婦だけど、こればかりは難しかった。

ただ、こんな状況になった今でも、こどもが欲しいという気持ちは薄れることはない。

夫は、「夫婦ふたりの人生」を提案してきたけど、私はもうひとつ、最後の望みに掛けたかった。それが特別養子縁組でこどもを迎える、こと。

夫は、100%反対(拒否)。何度話し合いをしても揺るがない。でも、義母からの後押しもあって迎えた話し合いでようやく、「ちょっと考えさせて」と言ってくれた。意外にも限りなくYESに近い返事だった。

YESに切り替わるのか、やっぱりNOとなるのか、詳しい話を聞いて判断したいとのことで、児相に早速問い合わせ、夫婦での面談日が決まりました。

この先どうなるかわからないけど、一歩踏み出してみます。

はじめまして

44歳、家族は夫婦ふたり。こども、なし。

そんな私たちが、血の繋がらないこどもを養子で迎え、新たな家族を作っていこうと奮闘する日々を書き記していきます。

ーこれまでー

33歳で結婚、子作りスタート。なかなか子宝に恵まれず半年後から不妊治療をはじめるも原因不明の不妊と診断。治療はどんどんステップアップ。体外受精にも何度がチャレンジしましたが、一度も着床に至らず、、、その後しばらく治療を休んだのち、ついに治療に終止符を打つ決心。

 高額の治療費、先の見えない治療に悩まさながらも、ポジティブな言葉で自分を奮い立たせ頑張ってきましたが、最後は自分で決断しました。 

結婚したら子供に恵まれるものだと思ってた。それが当たり前の出来事だと信じてやまなかった。でも、違ってたんです。

これまで何度も分岐点はあったと思う。振り返ってみれば、あの時こうしてたら・・・って思うこともあります。でも、過去には戻れません。悔やんでも仕方ない。

こどもが大好きな夫。私たちのこどもを待ちわびていた両親。みんなの期待にこたえられなかった自分が情けなくて、なかなか、事実を受け入れることも、割り切ることもなかなかできずにいました。

でも、こどもを育てたい、家族を作りたい。その気持ちを諦めることはできず、「養子」の道を決心。新たな一歩を踏み出すことに。