家族のかたち

40代夫婦、特別養子縁組で家族が増えました。

登録前研修1日目

里親登録に向けて、今年2クール目の登録前研修が始まりました。

研修は1クール全4回、9月に2回、10月に2回予定しています。我が家は特別養子縁組が第1希望ですが、養親の研修も受けることにしたので4回になりました。

この研修は、都合で1回でも受けられないと、また次のクールで受講することになり、審査・登録の時期もずれ込んでしまいます。なんとか今期で終わらせたいところです。

1日目の研修、午前中は座学、午後は施設見学。施設見学後のグループディスカッションでは、乳児院児童養護施設の方々とも直接お話でき、たくさん質問できました。アットホームな研修で、楽しかったです。

登録前研修申込み

里親登録に向けた登録前研修の申込み用紙をFAXしました。登録に向けて、わずかな前進です。

もちろん、登録前に同居両親と最終の話し合いをしました。それぞれの立場で感じる不安はある。私たち家族にとって、本当に大切な時間になったと思います。

でも、今回は前回と違って、両親からの話は最初から前向き。私たち夫婦への意思確認でした。

  1. 何があってもどんなことがあっても、その子の人生を背負っていく覚悟が本当にあるか。
  2. こどもを迎えたら、私たち夫婦の今の生活を改善できるか。
  3. こどもの年齢によっては、私の仕事をセーブまたは辞められるか。

私たち夫婦は今、同居とはいえ二人の生活を謳歌しすぎてて、両親からすれば、不規則な私たちの生活や忙しすぎる仕事を調整できるのか心配だったんだんでしょう。

夫婦二人でフットワークが軽いからこそ、いろいろ予定入れたり仕事入れたり、忙しくしていたこともあるので、もちろん、こどもを迎えることになれば全面的に変える覚悟でいます。その分、夫にますます頑張ってもらわないといけませんが、もし私たちにこどもが出来てたとしても同じことですよね。

義父は昔も今も亭主関白。嫁は家庭を守り、夫は稼いでくるという考えを貫いてるひと。こどもは、母親と接する時間が多い方がいいと信じてる。

さらに嬉しかったのが、私たち夫婦がこどもを迎えたら、家族みんなで育てよう、精一杯協力する、と言ってくれたことです。私にとって、一緒に住んでる家族はみんな、血のつながりはないけど、家族の絆は深くなった、と思う。

来月からの研修4日間を受講して、来年には審査に通り、無事登録へと運びますように。そして、いつか我が家にこどもを迎え、家族5人で楽しく暮らせますように。

嬉しい知らせ

養子・里子を迎えることについて、夫の弟の同意が得られたました。直感で「いいんじゃない。」と思ってくれたそう。本当に嬉しい知らせでした。

両親とは、今週もう一度話しする予定です。研修の申込期限が金曜なので、ここでダメって言われたら私たちはどうしたらいいんだろう?とは思いますが、信じるしかない。

きっと同居だから不安なんだと思う。それにそもそも、息子が言い出したことじゃないから。これに尽きるんじゃないかな、と思います。

私から話を持ちかけなければ、夫は100%養子や里子という選択肢はなかった。だから自分たちの息子が嫁に気を使って養子を迎えようとしてるのではないか、と思われても仕方ない。

逆に、私の両親は全面的に応援してくれてる。そう思うと、息子・娘を大事に思う親の気持ちなんだろうな、と思います。

はたして。

もう二度としたくないこと

二度と同じ後悔はしたくない、と強く誓う自分がいます。

若い頃は、こどもを作ることを後回しに考えてました。今やりたいことがいっぱいある。経済力もまだまだ不安定な今こどもができても困る。ぐらいのもんでした。

きっとあのころは「不安」だったんだと思います。未知なる不安(子育て)や、自由な時間とお金を奪われるであろう不安。今思えば、周りが言ってくれていた「なんとかなる」なんでしょうが、私たちは後回しにしてしまったのです。

治療するようになって、その頃のころの自分を後悔するようになりました。だからこそ、養子を迎えることについて他人にどう言われようと、ブレずに自分たちの信じる人生を歩みたいと思います。

経験のないことは不安はつきもの。でも、それで諦めるなんてもったいない。きっとそれ以上に楽しいことはたくさんあるはずです。今の私たちに「不安だから諦める」という選択はないんです。

夫婦って、血の繋がりはないのに、この世の中で一番信頼できる人になってるからすごい。この人に出会って本当によかった。

決断には時間が必要

同居の両親に養子を迎えたい意向を伝えることができました。

義母とは、これまで何度か話す機会があって、はじめは養子について背中を押してくれるぐらいだったのが、回を経るごとに気持ちが後退していった感じ。やっぱり、一筋縄ではいかない気配が漂ってました。

正式に話をしたとき、義母からは「夫婦二人の人生でもいいんじゃない?」が開口一番でした。あー、そっかぁ。日が経てばたつほど、そうなっていくのかなぁ?

一番の難関と思っていた義父も、最初は同じことを言ってましたが、夫が揺るがず、自分たちの気持ちを伝え続けた結果、なんとか同意を得ることができた。

安心したのもつかの間、日が明けるともう少し考える時間が欲しいと言われました。子どもを迎えたら同居家族になるので、自分たちも血の繋がった孫のように接することができるか?そこがまだ決断しきれないようでした。

とは言え、研修の申込みが迫ってるので、急いで考えてもらうことに。今回の研修を逃すと、次は来年5月。どんどん、私の年齢も上がっていきます。

私の両親は快く同意。娘を全面的に応援してくれてるのだと思います。焦らず、慎重に、時を待ちます。どうか、家族全員の同意を得られますように。

気持ちは変化していく

「養子を迎える方向で検討しよう」

この考えにいたるまで、私自身相当時間を費やしました。決して思いつきなんかじゃない。覚悟がないと出せない結論です。

ただ、ここに結論づくまで紆余曲折あった私たち。意外だったのは、「もし養子が難しかったら。籍が入れられない里子を養育するのも考えたいね。」と夫が言い出したこと。もちろん、これには私も同意見でした。

緊張と不安でいっぱいでしたが、児童相談所でしっかり制度についての説明を聞いてよかったです。(夫のがたくさん質問してました)

 

ただ、これからさらに大きな壁、義父に「養子を迎えたい」と話さなくてはなりません。どうか、私たちの気持ちを理解してくれますように。

「お子さんは?」という言葉

結婚してるという話からの流れで、「お子さんは?」と質問されることがあります。

お子さんはおいくつ?なのか、お子さんはいらっしゃるの?これから?のどっちかだと思うけど、治療をしてる頃の私は、この質問をされるのが辛くてたまらなかった。(もちろん今でも)

まだです、と答えると、「早く作らなきゃダメよ。」と必ず言われるですが、『私だって欲しいよ、早く!』と、心の中で叫びながら、笑顔で「そうですね~」って答えるのが必死でした。

遊び呆けていた20代のころはウザイと思うだけで済んだ言葉も、30代になって子どもが欲しいのにできないと悩んでる時に言われると、傷つかないわけがありません。でも、言ってくれる方も悪気はないのでしょう。

治療を諦めてから、その辺の気持ちが少し整理できたきがします。吹っ切れた、のかもしれません。今年になって、年配の方から「お子さんは?」と言われることが度々ありました。

「まだまだ大丈夫よ、48歳で初産の人も知人でいるから。子作り諦めないでね。」と励ましてくださったり、「ごめんなさいね。(こどもはいないけど)あなたはご主人の仕事を支えて素晴らしいわね。」とお褒めの言葉をいただいたり。

いわれたことは全く逆なんだけど、おふたりからいただいた言葉が本当に有り難くて。今の私には、素直に受け取ることができました。勝手に傷ついて、勝手に自分を責めて、勝手に落ち込んでたこれまでの私が懐かしいですね。

これから、新たなご縁があるのか、夫婦ふたりの人生になるのかわかりませんが、これまで自分を責めてきた分しっかり浄化しながら、気持ちの整理も少しずつ進めていきたいと思います。